幸せの神様。
潮の匂いが鼻につく



黒く、暗い海がすぐ側で波打っている



初めて来た場所なのに、そんな気は全くしない



「やっぱり似てるな…」



遊歩道を歩いていると、道がスッパリ切れて階段があった



下には、真っ白な砂浜



似すぎだ…



ここは、あの場所



違うといえば、小屋がないだけ



でも、ここだ。



「嘘だろ」



前世の記憶がある



それは間違いないけれど



何年



何十年



何百年



どれだけ昔か分からないその場所が、変わらず存在する事が信じられない


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