幸せの神様。
「早く…出たいって…言うてるんやろうか?」



ガラガラと運ばれながら、無駄口を叩く



「そう…かもな」



でも、そんな冗談めいた言葉に何も面白くは返事を返せなくて



ただ、泣きそうだった



手術室へ入って行ったルイ、ピースをした指が最後に見えて扉は閉まった



立ち止まった瞬間



自分の体が震えている事に気付いて



その場に膝をついた



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