幸せの神様。
ルイが最初に倒れた時よりも落ち着いてるつもりでも、親父と母さんに連絡をするという所まで、頭は回らなかった



看護士さんが連絡をしたようで、しばらくして母さんがやってきた



「ルイちゃんは?」



「今、手術中」



「そう…」



「母さん、知ってたんだよな…ルイのお腹に赤ちゃんいるって」



「…知ってたわ。でも口止めされたのよ、凪には言わないでって、いつか自分から言うからって」



「母さんも…親父も…ルイの体心配じゃないのかよ!!」



母さんに怒鳴ったって仕方ないのに、やり切れなくて



何も出来ない自分がイヤで、怒りがこみ上げてくる



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