幸せの神様。
気づくと、朝になっていて



廊下は走らないで下さい!!



と言う看護士さんの声で少しの眠気が吹き飛んだ



廊下から注意されたにも関わらず、全力で走ってくる親父が見えて、ちょっと驚いた



親父のそんなに必死な顔、産まれてこの方初めて見たから



「ルイはッ?」



まだよって母さんがお茶を差し出すと一気に飲み干して椅子にドカッと座り込んだ



「私の出産の時みたいね」



ハンカチで汗を拭く親父を見ながら母さんは笑った



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