幸せの神様。
ゆっくり目を開けると真っ白な猫がいた


月の形をした鈴がついた首輪をしている



飼い猫?



叩いていたのは猫?



起き上がり、触れようとすると、あぐらをかいた俺の足に飛び乗ってきた



「人懐っこいな、お前」



すると、グッと体を伸ばして俺の口にキスをした



「お前、ヒドいな。俺のファーストキスだぞ?」



にゃー



「ま、いっか。お前名前なんて言うんだ?」



「ヒルネ」



「そうか、ヒルネって言う…の、か…」



また、警報が鳴る



猫がしゃべるわけがない



俺の後ろに、あの女がいる



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