幸せの神様。
「パパ、置いていっちゃイヤ」



服の裾をギューッと握って上目遣いをする逢南




可愛過ぎて将来が急に不安になった



「ごめんな?一緒に行こうな」



手を繋いで、外へ出ると満月が出ていた



風邪を引かないようにキチンと着せて



愛美さんに一言言って出掛けた



最初に砂浜へ行こう



そう決めていて、そこまでは足場が良くないから逢南をおんぶする



「パパ…」



「ん?」



「お月様付いてくるね」



…ルイと同じ事を言う娘に、胸が熱くなるのを感じた



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