幸せの神様。
砂浜に着くとヒルネがお出迎えしてくれた



「猫さんだぁ」



「この猫、ヒルネって言うんだよ」



「ヒルネさん?」



「そう」



猫にさんづけする逢南が可愛くて笑った



「ママをずっと守ってきた猫さんだよ」



「ママを?」



「そうだよ」



逢南が撫でようと手を伸ばすと自分から頭を手にこすりつけてきたヒルネ



やっぱり、ヒルネも分かるんだな



ルイの娘だって



「くすぐったい」



ヒルネが逢南の顔を舐めた



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