幸せの神様。
「逢南…を産まなきゃ…ママは生きてたの?」



「逢南…」



「逢南のせいで死んじゃったの?」



きっと…ずっと思ってたのかもしれない



でも、そう言うと俺が辛い顔をするって小さいながらに思ってたんだろう



「ママは、逢南を産みたくて…パパに逢南を逢わせたくて、産んだんだよ」



「でも…」



「逢南を産まなきゃ、ママは心が死んじゃうって思ったんだ。逢いたくて逢いたくてたまらなかったんだよ。」



ポロポロ泣きながら、ママ…と小さく呟いた



< 454 / 458 >

この作品をシェア

pagetop