幸せの神様。
桜の木の根元にルイの粉をまく



「ここからだったら毎年太鼓聞けるだろ?」



ルイに語りかけながら、ゆっくりと手を合わせた



“凪…”



ふっと横を見ると一生懸命手を合わせる逢南



反対を見ると、風が吹いて目にゴミが入った



すると…この寒い中



不意に唇だけが暖かくなった



“凪…パパ、逢南愛してる”



目を瞑ったまま、ハッキリそう聞こえた



ツーと涙が頬を伝わって、膝にポツリと涙の跡を作った



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