幸せの神様。
ポンッと、右の瞼に何か触れた



「…なに?」



やっと声が出て、自分の意志で右の瞼を開けると



猫のニクキュウを当てられていた。



左も同様に、ポンッとされた



「ヒルネのおまじない」



真面目な顔して言うもんだから少し笑ってしまった。



にゃー



俺が笑った瞬間、ヒルネは何だか嬉しそうに鳴いて



「良かった、お化けかと思った」



本当は少し怖かった。そう言いながら、彼女は寝転がりその上に、ヒルネが乗った



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