幸せの神様。
「君の、名前は…ルイ?」



涙を拭いて、そう聞いた



「…どして…知っとるの?」



やっぱりだ



入れ替わったんだ



そして、記憶があるのは俺だけ。



にゃー



ヒルネが俺にすり寄る



なんだよ。



なぁ、ヒルネ…神様ってのがこんな事したんなら、文句を言いたいよな?



俺が、探し出してと約束したなんて…



知りたくなかったよ



俺が、“ルイ”だなんて



どうして、逢わせたんだよ



矛盾してるけど



立てない位



困惑してる俺を、どっかで笑って見てるのか?



なぁ、神様。



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