幸せの神様。
ふと、我に返ると心配した表情の燿のばあちゃんがいた



「大丈夫かい?」



え?



「話してたら、突然倒れたんだよ。熱中症」



そうか…



「都会の子には、ここの暑さは厳しかったかね。昼からは、休んでよかよ。燿も帰ってくるでか(から)」



そう言って部屋から出て行った



あぁー情けね…



昨日だって、心配された…ルイに。



心配してるって言ったわけじゃないけれど、分かるんだ。



横に立って、触れるか触れない位の距離で一緒に歩いてくれる。



ふらついたら、すかさず手を引いてくれた



そういう優しさに、“凪”を思い出す


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