幸せの神様。
「気分は?まだ悪いか?」



ぶっきらぼうにそう言った倖が、ドカッと俺の横に座った



「あぁ、大丈夫。迷惑かけたな」



「本当だよ、悩みがあんなら言え。」



倖は、どこか似てる優しさが不器用な所が。



「ちょっと、動揺してただけだよ…」



「ちょっとじゃねーだろ?まぁ、言いたくないなら言わなくていいけどな。」



ほらよ、と言いながら紙を一枚俺に渡した



「なに…電話番号?」



「あの子の家の番号。」



「どーやって…」



「愛美さんに聞いた。ケータイ持ってないらしいから。」



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