幸せの神様。
ザァーッ。



止む様子がない



少し先も見えない位の雨は、俺の視界を狭くする



なんだって、こんなにヒドいんだ?



雨宿りしていても、足元はびしょびしょになった



すでに濡れていた体が冷えていくのが分かる



あーやばい



風邪引きそうだな



ケータイは忘れてきたし



一歩も動けないこの状況



「はぁ…」



ため息は、一瞬で雨音にかき消された。



< 64 / 458 >

この作品をシェア

pagetop