幸せの神様。
『ねぇ、凪ちゃん…約束よ。』




「なんだ?」




『生まれ変わっても、私を見つけて。』



「…あぁ、約束する。生まれ変わっても、必ず見つける。」



『ねぇ、凪ちゃん…私、きっと…きっと…前世でも同じ約束をしたんだよ…そして凪ちゃんは私を見つけたの。私…待ってる…』




その言葉を最後に、少女は



“ねぇ、凪ちゃん…”




と問いかけなくなった。



「待ってろ…絶対、見つけるから…」



少年は少女の冷たくなった唇に、初めて口づけをした。



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