幸せの神様。
「何ば(を)?」



「ル、ルイ!!」



「独り言言っとらんで仕事せーよ(しなよ)」



クルッと回って走って行った



可愛いな…



じゃなくて!!



あーもう…



仕事しよ。



それにしてもお客さん、多いなぁ



「なぎ!!」



と呼ばれて、振り返ると真っ黒に日焼けした燿がいた。



燿は、俺と倖とは別の仕事をしている



漁船に乗って一日中炎天下に晒された仕事



ちょっと前まで色白で、ひ弱そうだった燿はどこにもいない



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