もぅ、泣かせないで


「あたしを愛してくれない人のそばから離れたいから」


「えっ?」


えっ?じゃないでしょ?


「愛してくれない人のそばから離れたいのは、普通の事でしょ?」

「あたしは、拓斗から愛されてる実感がなかった。
それに、拓斗浮気してるでしょ?
浮気してるんだもん。あたしを愛してくれるわけないか…
拓斗…別れよう。」

逃げたい、泣きたい。

別れ話を言っている時はずっと頭の中はそればっかだった。



< 14 / 15 >

この作品をシェア

pagetop