もぅ、泣かせないで



そう言った瞬間ハルは、あたしを抱きしめた。



「リン…、ごめん。別れようなんて言わないでよ。」


「好きなんだ…。」


「ハル……。引き止めるだけの好きなんて、あたしはいらないんだよ。」


あたしは、ハルの体を引き離した。


「ハル、サヨナラ。」


あたしは家を出ていった。


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