[続]幼なじみは弱虫boy!?
「りん……か…」




颯真はさらに強くあたしの手を握り返した





あたしに自分は生きていると伝えようとしているかのように





それからあたしはすぐに先生を呼んだ






「菊地さんが!!?」





『目を覚ましたんです!』





「すぐに行きます!!」






あたしと先生はすぐにまた病室に戻った





すると





もう颯真はベッドから降りようとしていた






「駄目ですよ!!」





「え?」





「まだ安静にしといてください!!それに歩くのも少しリハビリをしないと…」





「リハビリ?どうしてですか?」





『どうしてって、颯真は約1年間ぐらいずっと眠ってたんだよ?あたしは一応動かしたりはしてたけど……やっぱりリハビリは必要だよ』






「1年間……」






「今は、目を覚ましたばかりで状況を把握出来ないと思いますが、少しずつ脳も動き出して慣れてくるので安心してください」






『先生、ありがとうございました!』






「違いますよ、頑張ったのは菊地さんです。彼の生きる気力が悪魔に勝ったんです」





『!』





「では、また検査しに来ますね。くれぐれも安静にしておくように!」






先生はそう言うと病室から出ていった














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