ハグレモノ
孤独な箱
ジリリリリリリリリリリリ

カチ

俺は布団の中で目を瞑りながら慣れた手付きで目覚ましのスイッチを押して止めた。

カーテンの隙間からは夏の日差しが薄っすらと俺の顔を照らしている。

俺は状態を起こしてボーッとしている。

間も無く親が飯を食べろと起こしにくるだろう。

「たかしー!降りておいで!ご飯出来たわよー!」

案の定だ。

俺はまだ、覚醒しきってない頭で一階に降りて行った。
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