幸せの天秤
言葉の壁、、、。

アメリカに行った頃、あたしも苦労した。

日本で勉強する、英語なんてなんの役にも立たなくて、必死に勉強した。

祐太くんは勉強してどうにかなる問題じゃない。

でも、祐太くんなら、、、。


「祐太くんの世界を、、、、形にしたい」(英語)

勿体無い、、、。


そんな言葉で祐太くんの未来を壊したくなんかない。


「まぁ、今回はレンリと新人ちゃんがセットだから何とかなるでしょ。
才能があるんだから、才能がない奴らよりは壁が低いのかもね」(英語)

「マリアの意見も一理あるな。うちの会社の新人に比べりゃ、別格だし」(英語)

「東条の教えが悪いから、新人が育たないのよ~」(英語)

「俺はちゃんと指導してるつもりだ。少なくともマリアよりな」(英語)



東条の言葉に、マリアは少しムッとしたがあたしを見て勝ち誇った顔をする。


「東条。レンリを超える部下の1人でも居るわけ」(英語)

「レンリは、、、、別格だろう」(英語)

「なら、あたしの足元にも及ばないわね」(英語)


マリアは残っている自分のグラスのビールを一気に飲み、お代わりを頼む。


「あたしはまだまだですよ」(英語)

「レンリ、それは俺への当て付けか。独立したからって調子乗るなよ」(英語)

「そうそう、当て付けサイコー」(英語)


マリアは東条さんの頭をぐしゃぐしゃにする。

「やめろ、マリア。イケメンが台無しだろ」(英語)

「東条、イケメンって言うわりには女の1人もいないでしょ」(英語)

「人選には慎重なだけだ」


なんて言い合いを始める。


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