幸せの天秤
「お前ら仲直りしたんじゃなかったのか」(英語)

「仲直りしたわよ」(英語)


2人はあたしの方に来る。


あたしはグランプリ作品を見て動けずにいた。


「その作品、うちの会社の奴だよ」(英語)


東条さんの言葉に下唇を噛む。

この作品はあたしのだ、、、。



「東条のとこのなの?」(英語)

「名前の下にうちの会社の名前、書いてあるだろう」(英語)

確かに名前のしたにはここの会社の名前が書いてある。


「あ、ホントだ。青山の名前もある」(英語)

「その作品、青山班のだからな。デザインを作ったのは、、、あいつだ」(英語)


東条さんは部署の中を見渡し、1人の女の子を指した。


その子はこないだ、打ち合わせの時に居た子だった。


「お~い、お前らちょっと来い」

東条さんがその子を呼ぶ。

その中にはあおもいた。


「この作品、空間の使い方が上手いわね」(英語)

マリアの言葉を東条さんが伝える。


「ありがとうご、、、ざいます」


彼女はお礼を口にしたときに、あたしと目が合い、都合が悪いのか逸らされる。
< 117 / 249 >

この作品をシェア

pagetop