幸せの天秤
「そういや、携帯鳴ってたぞ」
卓真にそう言われ、鞄の中から携帯を取り出す。
相手は涼己からで。
「おはよう」と「デザイン部長にOKもらえた」と2通のメールが入っていた。
あたしは
「おはよう。よかったね」と返信を送る。
「メール打てる、客が居たんだな」
「客じゃない。知り合いから」
卓真から聞いてきたくせに、特に興味もないのか後は何も言わない。
「卓真さ~、恋とかしたことある?」
あたしは、また卓真の隣に座る。
「なめてんの」
書類から目を逸らさず答える。
「そういうの興味ないのかな~って」
「俺だって、若い時代があったつうの」
「昔~、昔~?」
書類で軽く頭を叩かれる。
「昔話みたいに話すな。で、恋がどうしたんだよ」
「どうやって、恋始めるの?」
「なんだ、その中学生みたいな恋愛相談」
鼻で笑われる。
「好きになったら、勝手に始まってんじゃね?」
「卓真ってあたしにそうやって恋したんだ」
卓真から、さっきより冷たい目で睨まれ盛大にため息までつかれた。
卓真にそう言われ、鞄の中から携帯を取り出す。
相手は涼己からで。
「おはよう」と「デザイン部長にOKもらえた」と2通のメールが入っていた。
あたしは
「おはよう。よかったね」と返信を送る。
「メール打てる、客が居たんだな」
「客じゃない。知り合いから」
卓真から聞いてきたくせに、特に興味もないのか後は何も言わない。
「卓真さ~、恋とかしたことある?」
あたしは、また卓真の隣に座る。
「なめてんの」
書類から目を逸らさず答える。
「そういうの興味ないのかな~って」
「俺だって、若い時代があったつうの」
「昔~、昔~?」
書類で軽く頭を叩かれる。
「昔話みたいに話すな。で、恋がどうしたんだよ」
「どうやって、恋始めるの?」
「なんだ、その中学生みたいな恋愛相談」
鼻で笑われる。
「好きになったら、勝手に始まってんじゃね?」
「卓真ってあたしにそうやって恋したんだ」
卓真から、さっきより冷たい目で睨まれ盛大にため息までつかれた。