幸せの天秤
あまりに没頭しすぎて、そのまま寝てしまったみたい。

軽くシャワーを浴びて、会社に向かった。

楽しい。

昨日デザインをしていて、実感した。

やっぱり、あたしは仕事しかない。



彼に会ったからって、あたしは変わらない、、、。

変わっては、いけない。

デザインの仕事がなくなったら、あたしには何も残らないんだから。



「おはようございます」

会社に着き、挨拶をするが、女の子たちからの返事はない。

入社2日目にして、あたしは嫌われてしまったみたいだ。



「定時上がりの癖にあたし達より、遅く出勤するなんて大したご身分よね」



勝手に言って居ればいい。


そんなのに気にしてメソメソしたところで、何も変わらない。



「片瀬さん、ちょっと」


部長に呼ばれ、デスクに向かう。


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