幸せの天秤
マリアは何かを思い出したように、立ち上がり一枚の依頼書をあたしに渡す。

それは、結婚式場の依頼書。


「これ、、、」(英語)

「あの件があってから、レンリの依頼もうちには来なくなったんだけだけど。
毎年、この人から依頼が来てたの。レンリが何処に居るのかわからないって言っても
「もし、レンリさんの居場所がわかったら」って、、、、。
東条の所にも行ってるみたいなんだけど、レンリの知り合い?」(英語)


知り合いではない。

でも、どうしてあたしに拘るのかわからない。


「、、、知らない。ここの会社と仕事したこともないと思うし」(英語)

「そう。何処かでレンリの作品を見て、気に入ったか何かなのかしら。
でも、再スタートには良いんじゃない。会社自体は怪しくないし
レンリ、結婚式場なんてデザインしたことないでしょ?」(英語)

「うん」(英語)

「何事も経験よ。これ、連絡先」(英語)

マリアはあたしに電話番号が書いた紙を渡す。

「ありがとう」(英語)




マリアは時計に目をやる。

「デート?」(英語)

マリアはさっきから時間を気にしているようだったので聞く。


「デートってわけじゃないんだけど、この後東条と打ち合わせがあって」(英語)

「じゃ、あたしはそろそろ帰るね」(英語)

「ごめんね」(英語)

なんて、マリアらしくなく、謝る。


「気にしないで。それに、またいつでも会えるよ」(英語)

「そうだね」(英語)

あたしは、マリアの部屋を出た。


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