幸せの天秤
「先生暇なんですか」

普通医者なら1人の患者にわざわざご飯を持ってきたりする時間ないんっじゃ。


「失礼な奴だな。君、お昼のご飯もちゃんと食べてないだろ」

ただ、ベットで寝ているだけなのでお腹が空かない。

「お腹吸いてないなから」

それに食べ物を見ているだけで、吐き気がする。


「空いてる空いてないじゃなくて、食べないと退院なんて一生許可できないからな。
自分の体重何キロかわかってんのか。せめて、今より5キロ以上太らないと外出も許可できない」

そこまで言われて、仕方なくご飯に手をつける。


「さっき、お見舞いに来てた人に連絡入れた。明日の14時に来るらしいぞ」

「、、、、そう」


来るとわかったら、、、、断ればよかったかと、今更考えてしまう。


「俺も時間があんまり取れないから、まとめて呼んだぞ」

「まとめてって言われても、誰が来るかわからないんだけど」

「まぁ、そう言うな。何か思い出すきかっけになるかもしれないだろう。
お前が思い出したくないって言うなら、話は別だが」


思い出したくない、、、、。

確かに、自分がどういう人間なのか気になる。

でも、怖い、、、、心因性ってことは心の問題ってことだ。

そんなに思い出したくたくない過去があたしにはあるのかもしれない。


なら、忘れたままの方があたしの為にはいいのかもしれない。



でも、、、、、知りたい。

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