幸せの天秤
病室に戻って来たは言いが、中々寝れない。


あたしは窓を開ける。

少し肌寒い風が入ってくる。

暗くなったことで、ところどころでライトアップされている。


「懐かしい、、、」

なぜかわからないけど、懐かしい。

どんどん夜は深くなっていくのに、それに連れて、外は綺麗なヒカリに包まれていく。



明日来る、まだ見ぬ相手不安になる。

どんな人たちなんだろうか?

記憶を辿っても、あたしの記憶の中に人物と人物が浮かばない。

あたし友達居なかったのかな?

なんか、あたし淋しい人間だな。



不安もあるけど、知らないあたしを知れるチャンス。

そう、自分に言い聞かせ、眠りにつく。


病院から処方してもらった、睡眠薬のおかげで朝までぐっすり寝れた。


寝すぎたせいで、朝の検査に遅れてしまい、昼に回されてしまった。

「ガキじゃないんだから、ちゃんと起きろよ」なんて、先生から文句を言われた。


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