幸せの天秤
マリアは自分の仕事をこなし、あたしはマリアに教えてもらった通りにデザインを書く。

そこへ、竜崎さんがやって来て。


「なんだ。マリア居たのか」(英語)

「なんだって何よ」(英語)

マリアは竜崎さんに絡む。


「レンリ、これ」(英語)

竜崎さんはマリアのことを無視して、あたしに紙袋を渡す。

中を開くと、携帯電話が入って居る。

「携帯じゃん」(英語)

マリアが携帯を見て言う。

「こないだ、約束したからな」(英語)

マリアはニヤニヤした顔で竜崎さんを見る。

「なんだよ、気持ち悪いな」(英語)

「この携帯買うの恥ずかしかったでしょ」(英語)


携帯はピンクで、いかにも女の子が持ちそうなデザイン。

「うっせぇな」(英語)

「、、、ありがとう」


あたしがそう言うと、「おぉ」と、素っ気なく言われる。


「あたしの電話番号入れとくね」(英語)

マリアは携帯を奪い、慣れたように自分の番号を入れる。



「お前ら、何してんだよ」(英語)

「レンリにデザイン教えて、あたしは溜まった仕事を片付けてたとこ」(英語)

マリアはピースサインを竜崎さんにする。

「お前も意外と忙しいんだな」(英語)

竜崎さんは嫌みにも取れるような言い方をするので、マリアは頬を膨らませる。



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