幸せの天秤
「こらこら、病院は静かにしないと」っと、いつ入って来たのか、先生がいる。


「いつから、居たんですか?」(英語)

「好きな子がどうのこうのらへんからかな」(英語)

竜崎さんは少しバツが悪そう。


「マリアが浮気したって、東条に言いてやろう」(英語)

竜崎さんは反撃とばかりに言う。


「あたしがいつ浮気したのよ」(英語)

「医者に色目使ってるってな」(英語)

「俺は彼氏いても構わないよ」(英語)

先生がそんなことを言うもんだから、マリアが困っている。


「で、先生は何しに来んですか?」

「あ、そうそう。面会時間そろそろ終わりだよ」

時計を見るともう、いい時間になっていた。

「ほら、浮気女帰るぞ」(英語)


「え~」と、マリアはだだを捏ねていたが、竜崎さんに引きづられるように帰って行った。


「また、デザイン書いてるの?」

テーブルの上にある、用紙を見ながら言う。

「先生、デザインのことわかるんですか?」

「いや、全然」

笑って、用紙をテーブルに置く。


「、、、先生?」

あおのこと思い出したのを伝えるか悩む。


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