幸せの天秤
あたしは電話を終わり、部長のデスクに向かった。
「ちゃんと断ったか」
電話の相手がマリアだと気付いているようだ。
「断りました」
「そうか。桐谷と青山がデザインできたらしいから、
これから会議室で話し合うから、レンリも参加しろ」
あたしと部長は会議室に移動した。
「そう言えば、マリアから
「アンタには負けないんだから、分からず屋」(英語)って言ってましたよ」
異動中にマリアからの伝言を、伝える。
「全く。どっちが分からず屋だよ」
「どっちもどっちだと思います」
2人は、似ている。
仕事に没頭すると周りが見えなくなるマリアに、
仕事に真っ直ぐだが、周りにも気がくばれる部長。
ホント、お似合い同士だ。
「俺とマリアより、お前とマリアの方がそっくりだ。
何かに忘れるために必至になって仕事している気がする」
東条部長の言葉に胸がざわつく。
「まぁ、2人は才能があるから、それで通るからな。
別に仕事を必至にやることは悪い事じゃない。けど見てる側は、意外に痛いぞ」
部長は笑っていたが、少し寂しそうにも見えた。
「部長って、意外と不器用なんですね」
「なんのことだよ」
そんな会話をしていたら会議室に着いたので、会話が終わった。
きっと、部長はマリアの事が大切なんだろう。
だけど、マリアには部長がマリアを想うように
忘れられない大切な人がいる。
それに部長は気付いているから、彼はマリアには近づき過ぎない。
曖昧な距離を保ったまま何だろう、、、。
それに気付いているのに、マリアは知らないフリをしている、、、。
「ちゃんと断ったか」
電話の相手がマリアだと気付いているようだ。
「断りました」
「そうか。桐谷と青山がデザインできたらしいから、
これから会議室で話し合うから、レンリも参加しろ」
あたしと部長は会議室に移動した。
「そう言えば、マリアから
「アンタには負けないんだから、分からず屋」(英語)って言ってましたよ」
異動中にマリアからの伝言を、伝える。
「全く。どっちが分からず屋だよ」
「どっちもどっちだと思います」
2人は、似ている。
仕事に没頭すると周りが見えなくなるマリアに、
仕事に真っ直ぐだが、周りにも気がくばれる部長。
ホント、お似合い同士だ。
「俺とマリアより、お前とマリアの方がそっくりだ。
何かに忘れるために必至になって仕事している気がする」
東条部長の言葉に胸がざわつく。
「まぁ、2人は才能があるから、それで通るからな。
別に仕事を必至にやることは悪い事じゃない。けど見てる側は、意外に痛いぞ」
部長は笑っていたが、少し寂しそうにも見えた。
「部長って、意外と不器用なんですね」
「なんのことだよ」
そんな会話をしていたら会議室に着いたので、会話が終わった。
きっと、部長はマリアの事が大切なんだろう。
だけど、マリアには部長がマリアを想うように
忘れられない大切な人がいる。
それに部長は気付いているから、彼はマリアには近づき過ぎない。
曖昧な距離を保ったまま何だろう、、、。
それに気付いているのに、マリアは知らないフリをしている、、、。