幸せの天秤
「マリア、もう会社に来たみたいです」

部長に伝える。


「あいつの考えることはわからん。何で、会社に来たんだ?
クライアントの所に行くって、昨日は言ってたのに」

「マリアのことだから、気分でしょうね」

笑って、「行って来ます」とマリアを迎えに行く。





「レンリ~」(英語)

あたしを見つけるなり、走って抱きついてくる。


「久しぶり」(英語)

マリアに会うと癒される。


「レンリが日本に行ってから、生きたここちがしなかった」(英語)


大げさに言う。


「何で、会社に来たの?」(英語)

「レンリと連絡取れないからよ!それにどんな所か気になったから」(英語)


マリアは離れたかと思うと、あたしが来た方向へ歩き出す。


「マ、マリア。もしかして、会社の中に入るつもり?」(英語)

「当たり前!その為にレンリのこと呼んだんだから。早く、案内して」(英語)




普通、会社の人間以外を部署に入って良いのだろう?と思ったが、
マリアは行く気満々なので諦めて、今さっき来た場所に戻る。



「マリアは?、、、って」

部署に戻って来てあたしを見た部長が声を掛ける。


そこにマリアが居ることに驚く。
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