幸せの天秤
喫煙ルームに着き、煙草を吸う。

落ち着こうと取り繕っても、煙草を持つ手が震える。


さっきのに出来事に、動揺している自分が居る。

あぁやって、絡まれるのは初めてで、
本当にあるなんて思っていなった。



あたしは何してるんだか、、、。

逆に彼女たちの反感をかってしまった。。


その場にしゃがみ込む。




「具合でも悪いの、レンリちゃん?」


入って来た時は誰もいなかったはずなのに、
振り返ると桐谷さんがいる。



「、、、大丈夫です。お昼食べ過ぎちゃって」



自然と嘘が出てくる。

いつから嘘がこんなに上手くなったんだろう。



「そう?顔色悪く見えたから」


「大丈夫ですから」



また、作り笑顔で対応する。



笑いたくもないのに、笑って誤魔化そうとしてる。



でも、さっきのことを桐谷さんに話したところで
ドラマとかなら、彼女たちの反感をかってしまう。


なら、この対応は正解だっただろう。


あたしは吸っていた煙草を消す。


「レンリちゃんが煙草吸うなんて以外だね」

彼は煙草に火を付ける。


「女が煙草って、いやなんですか」



大丈夫、、、。

あたしは弱い女にはならない。



「俺は気にしないかな。自分も吸うのに、相手に対してダメって言うのは理不尽じゃない」


彼は笑った。


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