幸せの天秤
人は欲張りだから、その幸せの時間に永遠を求めてしまっているだけなのかもしれない。

最初は話せるだけでよかった。

それが、会いたいと望むようになり、自分だけを見て欲しいと望む。

手に入ったかと思うと、刺激が欲しいと望む者が居たり、

最初の頃はあんなに嬉しいと思った事も

時間が経つにつれて、当たり前に変わる。



そんな曖昧な人の感性に、神様も愛想を尽かしてしまったのだろうか。



なら、神様のせいにしているあたしも
どこかで欲張ってしまったから神様に愛想を尽かされたのかもしれない。




「人間って、本当にめんどくさい生き物だね」(英語)

「お前もその1人だろう」(英語)


部長の言葉に「そっか」(英語)なんて言って笑えている自分は
案外大丈夫なのかもしれない、、、。




「とりあえず、レンリは独立のことちゃんと考えてみろ。
マリアも、あんまり会社で揉め事を起こすな。俺の仕事が増える」(英語)


「あたしが揉め事を持って来てるみたいな言い方しないでよ」(英語)


部長の言葉に納得のいかないマリアは講義していたが
あたしはいつものことだと思い自分の仕事に戻ることにした。



部署に戻ると、女の子たちの視線を感じたが
誰も直接聞いてくる人は居なかった。


あおの手前聞けなかったのが、正しいのかも知れない。




< 82 / 249 >

この作品をシェア

pagetop