did play...?
第6章 嘘と本当。
「竜太おはよー!」

「おう。」

付き合って一ヶ月が経ち、秋になった。

今日の竜太は元気がない。

「元気ないね」

「そう?」

そっけなくいうと教室に入った。

次の日も…その次の日も。

その状態が一週間つづいた。

「どうしたの?」

「いや、別に。」

話すのも「うん」「いや」「別に」

「おう」「そう?」の5パターン。

ロボットみたいな感じだった。

(終わりかけのカップルみたい)

そう考えると悲しくなってくる。

すると、ロングヘアーの女の子がきた。

「竜太君、あたしとデートしない?」

私が彼女っていうのも有名だし

知ってるはず。

私の方をみてニコっと笑った。

「…あぁ、いいよ」

嘘かと思った。

「ちょっと!なんで他の子と…」

「お前さぁ…」

すると、私の腕をひっぱり

誰もいない薄暗いところへ連れて行かれた。
< 49 / 71 >

この作品をシェア

pagetop