did play...?
すると、携帯が鳴った。

『もしもし??』

竜太からだった。となりの部屋に

いき、話を聞いた。

「おう。どうした?」

『ふられた。』

わかっていた。

あいつのいいたいことは。

助けるべきか。…俺の気持ちを

押し殺す?悲劇のヒーローをきどる?

自分を犠牲にする…?

「あいつも…色々大変らしいし、

 考えてやれ。」

ちょうどいい答えだと思った。

でも、となりの部屋から梨花の

泣き声が聞こえた瞬間…

我に戻った。

「わりぃ…。今、俺ん家に

 梨花いるんだよ。

 …今、隣りの部屋にいる。

 …くるならいそげ。泣いてるぞ」

これでいいんだ。
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