おいしいみるくのつくりかた!
ようやくハルの部屋にたどり着いて、優しくベッドの上に寝かせられた。
柔軟剤の匂いに混じって、ハルの匂いがほんのり香る。
「ねえ、ハル。このベッド、ハルの匂いがする」
「・・・・・・そういう煽るようなこと、言わない」
「べ、別にそういう意味じゃないからっ!」
ハルもベッドに寝転がって、二人で向かい合う。
彼の背中に手を回すと、彼が頭を優しく撫でた。
とても優しい顔をしている。
私よりちょっと高い、ハルの体温が心地よくて、私は目を細めた。
「陽子が隣にいるって幸せだ」
「突然どうしたの?」
ハルが突拍子もないことを言うのは昔から変わらない。
本当に、何も変わっていない。
温もりも、優しい手のひらも、その言葉のひとつひとつでさえ。
「ん、なんとなく」
「そっか。私も幸せだよ、ハル」
「これからもずっと、隣にいてくれよな」
「もちろん。何も変わりはしないよ」
陽子はハルの胸元に顔を埋めると、まどろみに落ちていった。
ハルはそれを見ながら、小さく微笑みをこぼした。
→あとがき
柔軟剤の匂いに混じって、ハルの匂いがほんのり香る。
「ねえ、ハル。このベッド、ハルの匂いがする」
「・・・・・・そういう煽るようなこと、言わない」
「べ、別にそういう意味じゃないからっ!」
ハルもベッドに寝転がって、二人で向かい合う。
彼の背中に手を回すと、彼が頭を優しく撫でた。
とても優しい顔をしている。
私よりちょっと高い、ハルの体温が心地よくて、私は目を細めた。
「陽子が隣にいるって幸せだ」
「突然どうしたの?」
ハルが突拍子もないことを言うのは昔から変わらない。
本当に、何も変わっていない。
温もりも、優しい手のひらも、その言葉のひとつひとつでさえ。
「ん、なんとなく」
「そっか。私も幸せだよ、ハル」
「これからもずっと、隣にいてくれよな」
「もちろん。何も変わりはしないよ」
陽子はハルの胸元に顔を埋めると、まどろみに落ちていった。
ハルはそれを見ながら、小さく微笑みをこぼした。
→あとがき