おいしいみるくのつくりかた!
「ちょっと待っててな」

ハルは電気をつけて明るくなったキッチンに立つと、陽子のマグカップと自身のマグカップを棚から取り出した。
そしてその中に牛乳を注ぎ込んでいく。
牛乳を入れたマグカップを電子レンジにセットし、タイマーを押す。
それから食料棚の中をごそごそと探し始めた。

「ねえ、何探してるの」
「ちょっと・・・ここら辺に・・・よし、あった」

ハルが手にしていたのは、マシュマロだった。
陽子は少し拍子抜けして、ハルに尋ねる。

「・・・マシュマロ食べたかったわけ?」
「いや、これに入れるんだ」

そう言って、ハルは電子レンジで温めていたマグカップの中に、マシュマロをそれぞれ一つずつ投入した。


< 5 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop