ホントの初恋
「あたし・・・悠先生のこと
 好きになったみたい!」

バシャンッ!

言い終えると、琴乃はすぐに
プールに飛び込んでいった。


先生が好き。

あたしはそれを聞いても
不思議とそんなに驚かなかった。

むしろ納得してしまう。

あぁ、やっぱりそうだったんだって。


好きと言う言葉を頭に浮かべた瞬間
あたしの中で広瀬先輩の顔が思い浮かんだ。


あたしにとっては、そちらのほうが
琴乃の発言よりも驚いた。

あたしも琴乃に続いてプールに
飛び込む。

冷たい水が体の火照りを冷やしていく。


何これ・・・。

わたしはこんな気持ち知らない。


わからない・・・。

< 29 / 49 >

この作品をシェア

pagetop