ホントの初恋
「こーとーのー!早くしないと
 食堂閉まっちゃうよ!」

制服に着替え終わったあたしは
琴乃の体を揺り動かしながら言った。

「んー・・・。先行ってて。」

寝ぼけながら、返事を返された。

「先行ってるからね?ちゃんと起きてよ!?」

最後にそう言って、扉を閉めると
食堂へ向かった。



朝食はバイキングスタイルで
用意されたもの自分で好きなだけ取る。


今日はパンの気分だな。


あたしは取り終えると
誰も座っていないテーブルの席に座った。





< 31 / 49 >

この作品をシェア

pagetop