ヤンキーに恋をして…
「ちょっと待ってて!!」
「ぇ…ぇええ!!」
と、言って弥夕ゎ、購買へと走って行った…
(げ、トイレで独りぼっちぢゃんか!!)
入学式が終わり30分という長い休憩時間に、みんなが騒いでいた。
先生ゎ、職員会議か何かをしていて高校生みんなが、恋人候補を探し回っていた。
「たっだいま~…はぃ…ハア…ハア…」
弥夕の手の中には、紺ハイと裁縫道具が。
「紺ハイに変えてみて…んで、スカートかしな。あと、弥夕、本当は目いいんだよね?メガネはずして?」
「ぅん。」
手先が器用な弥夕は、5分でスカートをきり、既に縫いあわせていた。
「はっやぁ~!!」
「どぅだ。ウチ凄いだろ~、はははっ」
「凄いよ~!!やっと高校デビューしたって感じ♪」
「ぃや、まだまだだよ!!」
「ぇ?」
弥夕の横に置いてあったのは、私がコレクションで集めていたメイク道具達。
いつかゎ、使おうと思ってたけど…
って、え!?
「ねぇ、弥夕。まさか、それ教室からわざわざ持ってきてくれたの?」
「ぅん、まぁね♪」
「本当にありがとう!!」
「てか、まずヘアアレからしまーす♪」
またまた、手際良く髪がアレンジされていく。
「今は、ゴムしか無いから、サイドで1つで結んだけど、これからは自分で色々やりなよ?美奈、髪は得意でしょ?」
「ぅん、まぁね…」
「は~ぃ、次。メイクでーす♪今までコレクションしてたの使っていい?」
「ぅん、良いよ!!いつか、使うためにコレクションしてたから!!」
「よーし、見て覚えるんだよ?」
「ぅん。」
これ、本当に私?ってほど変わった…
やっぱり、弥夕は凄い!!
尊敬できる、大切な親友だよ。
「やっば、あと10分!!美奈、戻るよ!!」
「ぅん!!」

ガラガラガラ。
私が教室に入った途端うるさかった教室が静まりかえる…
「弥夕、やっぱり似合わなかったみたい…」
なぜか、心が痛い…

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