clover's mind
 とりあえず致命傷になるような物には当たってないからいいものの、

(次の店休日は大掃除だ!)

 と、必死に飛来物をよけながら、そう心底俺は思った。

 しかしこれが油断。

 やがて投げる物が尽きてきたと思いきや──

「うぉぁ!?」

 う、うそだろ?

「ま、まてっ、まゆみ! それは危険すぎる!!」 

 これもひとつの火事場の(自重)力ってやつだろうか。


「でぇぇぇェェてぇぇぇェェェけぇぇぇぇェェェェェェ!!」


 ギャルソンの上衣だけを着ているという男なら誰しもたまらない格好をした女神は柳眉を角にでもなりそうなくらい逆立てて、

「机はダメェェェぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! げふぅ!!」

 あ、じぃちゃん久しぶりだね……。
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