clover's mind
「遅くに申し訳ありません。先日お邪魔させていただいたまゆみさんの同僚の──」
「あぁ、はいはい。ちょっと待って下さいね」
皆までいう前にお母様はインターホンから離れた様子。
「いらっしゃい。草太さんでしたわよね」
ほどなくして玄関を開けてくれたお母様。
ん?
そこでふと気付く。
「俺、あ、いや、ボク、そういえば自己紹介してましたでしょうか?」
「え? あ~、そういえば先日はお顔を拝見しただけでしたわね。うふふ」
ふうわりとした、上品な微笑を浮かべるお母様。
今更で失礼極まりないことだが、先日お会いしたときに俺はお母様に名前を名乗っていなかったことを思い出した。
「申し訳ありません。でも、でしたらどうしてボクの名前を」
まてよ?
なんだ簡単な話だ。
「まゆみさんがあの後?」
「え? あぁ、いえ、そうではないのだけれど」
「?」
「うふふ」
この方に意味深な笑みを浮かべられるとなぜかそれ以上何も聞けなくなってしまう。
うぅん……さすがお母様。
「それより、今日はどうして?」
はっ、そうだった。
俺としたことが。
「あぁ、はいはい。ちょっと待って下さいね」
皆までいう前にお母様はインターホンから離れた様子。
「いらっしゃい。草太さんでしたわよね」
ほどなくして玄関を開けてくれたお母様。
ん?
そこでふと気付く。
「俺、あ、いや、ボク、そういえば自己紹介してましたでしょうか?」
「え? あ~、そういえば先日はお顔を拝見しただけでしたわね。うふふ」
ふうわりとした、上品な微笑を浮かべるお母様。
今更で失礼極まりないことだが、先日お会いしたときに俺はお母様に名前を名乗っていなかったことを思い出した。
「申し訳ありません。でも、でしたらどうしてボクの名前を」
まてよ?
なんだ簡単な話だ。
「まゆみさんがあの後?」
「え? あぁ、いえ、そうではないのだけれど」
「?」
「うふふ」
この方に意味深な笑みを浮かべられるとなぜかそれ以上何も聞けなくなってしまう。
うぅん……さすがお母様。
「それより、今日はどうして?」
はっ、そうだった。
俺としたことが。