clover's mind
◇シュナウツァー
そもそも俺が彼女に惚れたきっかけは彼女がバイトの面接にきたときのことだった。
その日、俺は今日はいまから新しいバイトの面接をするから入り口側のテーブルを拭いていてくれ、とマスターに頼まれて布巾をかけていた。
からん、というベルが鳴りひとりの女の子が店内にやってくる。
第一印象。
まぁそこそこだな。
そして女の子は入り口のところでしばし店内を見回したあと、俺の方に迷うことなく歩いてきてこういった。
「あの、こちらの店長さんですか?」
「どれだけ童顔だよ、俺ぁ」
んなわけがあるか。
四十路過ぎのおっさんがこんな若々しい顔してるわけがないだろう。
いや、まて、もしかして俺が老け顔だっていいたいのか?
コイツは。
第二印象。
馬鹿者か、コイツ。
「俺はただの店員。マスターはあっち」
「あぁ!? ごめんなさい!」
口元に手をあてて勢いよく頭をさげる彼女。
その日、俺は今日はいまから新しいバイトの面接をするから入り口側のテーブルを拭いていてくれ、とマスターに頼まれて布巾をかけていた。
からん、というベルが鳴りひとりの女の子が店内にやってくる。
第一印象。
まぁそこそこだな。
そして女の子は入り口のところでしばし店内を見回したあと、俺の方に迷うことなく歩いてきてこういった。
「あの、こちらの店長さんですか?」
「どれだけ童顔だよ、俺ぁ」
んなわけがあるか。
四十路過ぎのおっさんがこんな若々しい顔してるわけがないだろう。
いや、まて、もしかして俺が老け顔だっていいたいのか?
コイツは。
第二印象。
馬鹿者か、コイツ。
「俺はただの店員。マスターはあっち」
「あぁ!? ごめんなさい!」
口元に手をあてて勢いよく頭をさげる彼女。