clover's mind
「いいよ……」

 さぁて、普段はくだらない会話とか言い争いばっかだが、今日はせっかくの仏さんの思し召しだ、あれ?

 これって神様のほうがいいのか?

 まぁいいや。

 とにかくキメるとこキメよう。

 うん。

 一度咳払いをしてから、おっと深呼吸も忘れずに。

 中に入る。

 そこには、

「っぷ……」

「…………」

「っぶぁっはっはっはっはっはっは!」

 右の頬を盛大に膨らませたまゆみの姿があった。



 彼女は“おやしらず”が虫歯になっていたのだった。
< 36 / 203 >

この作品をシェア

pagetop