clover's mind
◇暗闇と参考書
今、何時だっけ?
あぁ、もうこんな時間か……そういや涼しくなってきたな。
ま、陽が落ちそうってんだからな、これで暑くなってきたら異常気象ってなもんだ。
「ふぅ……」
うん、と腰を伸ばして群青に染まりつつある周囲を見回す。
ちょいと急な斜面に一面の緑色した絨毯と雪を散らしたような白の斑点。
そう、昨日まゆみに出くわしたあの白詰草がこれでもかってくらいに咲き乱れている土手に俺はやってきていた。
彼女のお願いを叶えるべく。
「こんだけ生えてるクセになぁ……ひとつくらいみつかってもバチはあたんないだろうに」
幸運の四つ葉を探し当ててバチが当たったんじゃ意味ないか、という一人ツッコミを心中でやりとりしながら、俺は再び身をかがめて目をこらす。
が、これ以上は無理。
まったく、白髪だってもちっと高確率で生えてるってのに、なんで見つからねぇかなぁ。
あぁ、もうこんな時間か……そういや涼しくなってきたな。
ま、陽が落ちそうってんだからな、これで暑くなってきたら異常気象ってなもんだ。
「ふぅ……」
うん、と腰を伸ばして群青に染まりつつある周囲を見回す。
ちょいと急な斜面に一面の緑色した絨毯と雪を散らしたような白の斑点。
そう、昨日まゆみに出くわしたあの白詰草がこれでもかってくらいに咲き乱れている土手に俺はやってきていた。
彼女のお願いを叶えるべく。
「こんだけ生えてるクセになぁ……ひとつくらいみつかってもバチはあたんないだろうに」
幸運の四つ葉を探し当ててバチが当たったんじゃ意味ないか、という一人ツッコミを心中でやりとりしながら、俺は再び身をかがめて目をこらす。
が、これ以上は無理。
まったく、白髪だってもちっと高確率で生えてるってのに、なんで見つからねぇかなぁ。