あれれれ、ユーレー!!?
肝試しが始まり、ついにアタシのクラスの番が近付いてきた。
「麗奈ぁ、どうしよう…。一人でなんて行けないよぉ」
友達の真実がアタシの腕をつんつんしながら言ってきた。
ちなみに“麗奈”とはアタシのことね。
「大丈夫だよ~!こんなの早く抜ければいいんだから」
真実は納得がいかない、という顔をしていた。
「真実はすぐ我慢しちゃうんだから~!怖かったらヤメればいいんだよ?」
「……でも、ご褒美欲しい」
「…あぁ、そう。なら頑張らなきゃね!」
半ば飽きれながらアタシがそう言うと…
「そんな冷たいこと言わないでよー!!」
と泣きそうな顔して言ってた。
アタシ、すぐ泣く子って苦手なのよね…。
まぁ、いっか。
そうこう話しているうちに順番が回ってきて、アタシが行く番になった…