Iceprincess~氷の姫~
ル「姫様はこの上の地上へ行きたいとは
思いませぬか?」

レ「この地上の上にも地上があるのですか?」

ル「えぇ・・・御座いますよ」

レ「その、地上はどう言う所ですか?」

ル「そうですね・・・ここより
食べるものが豊富でいろんな色があり
いろんな人々が居てみな優しい者
ばかりで御座いますよ」

レ「行ってみたい!」

ル「ならば、今夜私とここを抜け出しますか?」

レ「えぇ!ルイとならばどこへだって
いける気がするわ!」

ル「行くのでしたら
支度をせねばなりませぬ」

レ「支度???」

ル「えぇ・・・着るものや家具など」

レ「着るものは分かるけど
家具も・・・?」

ル「行けば分かりますよ(微笑」

――その夜――

ル「姫様・・・用意出来ましたか?」

レ「えぇ・・・出来たわ」

ル「でゎ、馬車の方へ」

レ「ルイ・・・少し眠いわ」

ル「なら、少しお休みになられて下さい」

――・・・・――

ル「・・・・様・・・・姫様」

レ「んんぅ・・・もう着いたの?」

ル「はい・・・ここですよ」

レ「ここがもうひとつの地上」

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