名無しの恋愛


少しだけ開いていたドアの隙間から音楽室を覗くと、月明かりであまりよく見えなかった。


ポロンー…ポロン…♪



暗闇に目が慣れてくると、なんとなく人影が見えた。



「誰…ですか?」


ポロンー………



私が発した声と同時にピアノの音が止んだ。









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