名無しの恋愛


彼の優しい声を聞いて顔をあげると、目の前には…


「う…ゎぁ」


月明かりに照らされて、その端整な顔が、まるでおとぎ話に出てくる王子様みたいだった。


「時間を間違えちゃったみたいでさ…でも良かった。まだ吹奏楽部の人残っていたんだね」

「あ、はいっ」


ちょっとドジなところもあるんだね。


すると、楽器屋さんは私のほうに近づいてきた。

え!?何!





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