名無しの恋愛




「いや…なんか…誰かに何か伝えてた。遠い未来を見るみたいで…こっちまで悲しくなってくるような…演奏だった」


「え?」


「キミは恋してる」











「え…ッ?!」


そんなことまでわかってしまうなんて……

楽器屋さんは天才だ。


「僕も叶わない恋してるけどね……」









「だからあんなに苦しかったんですね…」




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